【徹底解説】AIエージェント「Manus」のプライバシー:利用前に知っておくべきこと

近年、AI技術の進化により、ユーザーの指示に基づき自律的にタスクを実行する「AIエージェント」が注目を集めています。その中でも、中国発のAIエージェント「Manus(マヌス)」は、その高度な機能から大きな期待が寄せられています。

しかし、AIエージェントの利用には、プライバシーに関する懸念がつきものです。この記事では、Manusのプライバシーポリシーと利用規約を詳細に分析し、利用前に知っておくべき重要なポイントを解説します。

AIエージェント「Manus」とは?

Manusは、ユーザーの代わりに情報収集、分析、タスク実行などを自律的に行うAIエージェントです。例えば、旅行計画、競合調査、財務データ分析など、多岐にわたるタスクをこなします。
Manus:
Manus
Manus is a general AI agent that turns your thoughts into actions. It excels at various tasks in work and life, getting everything done while you rest.
(https://manus.im)

プライバシーに関する懸念

Manusは高度な利便性を提供する一方で、プライバシーに関する懸念も指摘されています。特に、企業の機密情報を取り扱うユースケースでは、情報漏洩のリスクが懸念されます。

Manusのプライバシーポリシーと利用規約

Manusのプライバシーポリシーと利用規約から、以下の点が重要であることがわかりました。

1. データ利用と共有

  • Manusは、ユーザーが提供する情報、利用状況、デバイス情報などを収集し、サービスの提供、改善、パーソナライズ、セキュリティ対策に利用します。
  • 第三者とのデータ共有は、ユーザーの同意または法令に基づく場合に限られます。

2. ユーザーデータの利用

  • 利用規約6.3において、ユーザーはManusに対し、サービス提供や改善のためにユーザーデータを利用するライセンスを付与することが記載されています。
  • 「and (b) a perpetual and irrevocable license to use your User Data in an aggregated and anonymized manner to improve the Manus service and create usage data.」
    • 上記から、「Manusは、提供されたデータを集約的かつ匿名化された形式で利用し」サービスの改善に利用することがわかります。

3. 中国企業であることの懸念

Manusは、中国のスタートアップ企業Monicaによって開発されたAIエージェントです。この点について、データのプライバシーに関する懸念が提起されています。

Business Insiderの記事では、Manusによるデータの収集と使用方法が明確でないことが指摘されています。

中国の最新AIモデル「Manus」について知っておくべきこと | Business Insider Japan:

中国の最新AIモデル「Manus」について知っておくべきこと | Business Insider Japan
中国の研究者は、Manusは完全自律型AIエージェントだと主張しています。一部の研究者は、AI能力の飛躍的進歩であると評価していますが、そうでない研究者もいます。

具体的には、ユーザーデータがどのように収集され、どのような目的で使用されるのかについて、透明性が不足しているという懸念があります。

さらに、Manusが中国企業であることから、中国政府によるデータアクセスや情報漏洩のリスクも考慮する必要があります。中国の国家情報法などの法律により、中国企業は政府の要求に応じてデータを提供しなければならない場合があるためです。

これらの懸念を払拭するためには、Manusがより詳細なプライバシーポリシーを公開し、データの収集と使用について透明性を高める必要があります。また、第三者機関による監査など、外部からの検証も必要であると考えられます。

利用時の注意点

Manusを利用する際は、以下の点に注意が必要です。

  • プライバシーポリシーと利用規約をよく読み、データ収集と利用目的、免責事項などを理解する。
  • 機密情報は、必要最小限にとどめる。
  • セキュリティ対策が万全な環境で利用する。

まとめ

Manusは、AIエージェントの可能性を示す一方で、プライバシーやセキュリティの問題を抱えています。これらの問題を解決し、安全かつ信頼できるAIエージェントとして利用されるためには、さらなる対策が必要であると言えるでしょう。

そもそもユースケースにあるような「財務諸表のレビュー」「履歴書選別」「契約書レビュー」、ManusなどのAIサービスに限らずクラウド上にデータ上げるなという話ですよね。
こういった分析を行いたいのであれば、独自のAIエージェントを開発し、クローズドな環境で動かす必要があるのは言うまでもありません。

しかし、公開されているデータの分析、例えば上場企業のIRや業務内容、ニュースリリースなどを元に、投資判断にかかる情報分析などをするのはありかなと思いました。

プライバシーにかからない使い方をネットワークエンジニアの視点から模索して、活用した記事を上げたいと考えています。

参考資料

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